作品

◆玄関コンサート(2006年)

2006年11月 取手アートプロジェクト2006/取手市各所(茨城県取手市)
野村誠選出の「あーだ・こーだ・けーだ」メンバーと二週間の合宿を経て行なった作品です。

  

音楽隊がおうちにおじゃまして、人っちの玄関を占領して、家の人を閉め出して行なう『玄関コンサート』。

「玄関コンサート」に応募してきてくれる方々は、様々な条件をクリアして応募してきているのだと思います。
・家族の同意が得られるか  
・近所の人は大丈夫か  
 ・「取手アートプロジェクト」を家に呼んでもいいか
 ・人を呼んでも良い玄関か などなど・・・
はじめは断られることがほとんどでしたが、最終的に9軒のお宅、2軒のお店、1軒の公共施設で行なう事が出来ました。



  



 

取手アートプロジェクト2007応募時の企画書より 「玄関コンサート」

■背景 「昨日の晩、おおーきな声、おばさんちまでよーく聞こえたよー。」 弟の大きな泣き声が、また近所中に響いていたらしい。私が子供の頃、近所のおばさんによく言われた言葉だ。弟の泣き声は近所中に聞こえる。彼がいるのは家の中だけれど、彼の泣き声は「そこらへん一帯」が共有するものだ。自分も時々大声で泣いてるのが聞こえてるのかな、と心配になった。

私はアルバイトでマンションのチラシ配りをしているのだが、最新式のマンションなどでは、このようなことはない。防音壁で音は漏れないので、隣人の声は聞こえない。それに入り口には何重かに鍵がかけられ、訪問者も許可されない限りは門前払い。だから、建物の外の様子が分かりにくい。

玄関は、他人を受け入れる入り口だ。 人の家の玄関に座り込んで、長時間世間話をして家には決して上がらずに帰るおばちゃんというものも、よく見なれた光景だ。最新式のオートロックのマンションであっても、ドアフォンを介して他人と話す場所。家の住人の私的な空間と、他人とが出会う場所だ。ここから、何かを発信することはできないだろうか。

■目的 自分の身体と身のまわりの環境との関係が遠ざかりつつある。いつも生活している家という場所を、玄関を介して、「そこらへん一帯」と関係させたい。


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